大学受験においても、英語は、これまでの文法・長文読解ばかりではなく、4技能(読む・書く・話す・聞く)のバランスが求められるなど、使える「英語力」が重視されています。
そもそも、日本の英語力はなぜここまで低いのか?(78位/112か国)
その原因を分析すると、最適(必要)な学習法が見えてきます(前記事「日本人が英語が苦手な理由 ~英語力向上のポイント」をご覧ください)。
「英語が話せる」ようになる ⇒ 「英語力が向上する」ために、日本人に必要(最適)な英語学習法が、「オンライン英会話」です。
英語のない日常に「英語を学ぶ動機」を与え、日本語に最も遠い言語を克服する「英語脳を作る」のに、きわめて有効なツールです。
ここでは、「オンライン英会話選びのポイント」について考えてみます。
・「オンライン英会話」を選ぶポイントは?
(判断基準はネイティブ?)
・おすすめの「オンライン英会話」教室は?
(理由、実績、コスト)
選択基準はネイティブ?
「オンライン英会話」教室選びのポイントに「ネイティブ」を挙げる方が多いのは、「正しい発音(英語)を学びたい」という理由からのようです。
しかし、そこに落とし穴があります(ネイティブを否定するわけではありません)。
そもそも、世界の英語人口の約8割は非ネイティブであり、「講師がネイティブか否か」は、英会話の習得にさほど大きな意味を持ちません。
前の記事:ネイティブにこだわるのはナンセンス(「アメリカ英語」と「イギリス英語」の違い)に挙げたアメリカ英語とイギリスの英語の違いからも分かるように英語に「絶対的な正解は」存在しません。世界には、発音、イントネーション、スペル、用法などに差異がある様々な英語が存在することからも、世界の公用語「英語」の多様性が分かります。
日本語を例に考えても、標準語の他に関西弁、九州弁、東北弁など多様な単語・発音が混じっていますが、これら地方訛りの方々も日本語の「ネイティブスピーカー」です。
英語を学ぶとき、「訛り」を気にして「正しい発音」をと思う気持ちが「ネイティブ」を好む理由なのだと思いますが、上記の通り無意味であるとともに、外国人が判断する「英語力」は別の要因にあります。(前記事:英語でも日本語でも「発音」より大切なもの参照)
むしろ、日本人(ネイティブ)なら誰でも国語が得意で教え方がうまいわけではないように、「指導者の質」と「プログラム」にこそ、こだわるべきです。
学校の先生も、指導力や指導方法(プログラム)に個人差が大きいように、スポーツや音楽など、どんな分野でも上達を目指すなら「指導者の質」と「環境」を真っ先に重視しますよね。
しかし、「名選手、名監督にあらず」の理どおり、「競技力」=「指導力」ではない(「話せる」と「教える」は違う)ため、英語がペラペラかどうかだけではなく、「指導力の高い先生」と「環境」(プログラム)が重要になります。
最適な指導者とは?
では、どんな指導者が最適で、指導者の質(スキル)はどうやって見分ければいいのでしょうか?
非英語圏で英語力が高い国
非英語圏の中でも英語の習得が最も難しいとされる日本(語)。2つの言語の違いを理解し、つまづきやすい点等に配慮した効果的な学習法を考えるには、日本人の英語スピーカーに分があります。
ただ、そうした英語指導技能を習得した日本人は少なく、発音やアクセント、表現などは、いわゆるネイティブに劣ります。
その中間に位置するのが、非英語圏で高い英語力を保持する国、フィリピンです。
フィリピンでは英語は公用語として位置づけられ、日本と同じアメリカ英語を基本とし、TV放送でも高水準な英語が使用されています。
また、小学校から授業のほとんど(母国語以外)を英語で行うため高い英語力を保持しており、「インド英語」(ヒングリッシュ)や「シンガポール英語」(シングリッシュ)のように訛りも強くないため、オンライン英会話や短期語学留学でも人気が高いのがフィリピンです。
指導スキルの指標
TOEFLやTOEICなどのスコアで一定の英語力は分かりますが、「指導者としてのスキル」を見るには、
・TEFL(英語圏以外の国で、英語を母国語としない方に英語を教えるための教授法)
・TESOL(英語以外の言語を母国語とする方に英語を教えるための教授法)
などの英語教授法プログラムを学んでいるかで、一定レベルの正しい指導スキルがあることが確認できます。
指導プログラム(「英語脳」を作る)
英語に限らず言語の習得は、「聞く」ことから始まります。赤ちゃんは、生まれて1年もすると「聞く」ことで覚えた言葉を「話す」ようになり、「読む」「書く」活動へとシフトしていきます。
日本の英語教育が「読む」「書く」からスタートしていることが間違いの一つに挙げられたり、「聞き流すだけで覚える」という英語習得法が話題になったりしたのも、本来の語学習得の流れから考えればうなずけます。
しかし、英語が日常的にあふれる環境ではない日本において、赤ちゃんが自然に習得していくような流れを期待するのには無理があります。
「英語のない日常」という環境の違いを考慮すれば、「英語で話す・考える」場面をいかに作り出すかが重要であり、外国人講師とマンツーマン・All Englishで会話する「オンライン英会話」は、「英語脳」を作るのに適しています。
大切なのは、発音にばかりこだわらず、実践を通して「英語の表現」を知り、「英語脳」を作ることです。
プログラムの有効性「どういう考えに基づき、どういう方針でプログラムを作成しているか」を確認するためにも、「無料体験レッスン」等で実際にやってみることをお勧めします。
おすすめ「オンライン英会話」スクール
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・日本人サポートもあり
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発音重視なら幼少期に「オンライン英会話」
ネイティブの発音が聞き取れる耳、ネイティブに近いきれいな発音で話すことを目指すなら、幼少期が重要です。
アメリカの神経科学者の調査報告によれば、アメリカに移住した韓国語や中国語を母語とする子どもで、3〜7歳のころにアメリカで暮らし始めた子どもは、母語話者(ネイティブ)とほぼ同等の英語力(発音)を得ていますが、8〜10歳でその力は大きく下がり、その後は急激な下降線を描いています。
つまり、7歳までに英語環境の中で暮らし始めれば、ネイティブとほぼ同じ英語力を得ることができるというのです。
このことからも、お子さんにネイティブ級のきれいな発音を!とお考えであれば、幼少期の「オンライン英会話」はお勧めです。
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「発音+英語力向上」に幼少期の「フォニックス」
英語圏の国では、子供に発音を教えるために「フォニックス学習法」が用いられています。
フォニックスは、アルファベットの文字が持つ「音」を覚えることで、発音のルールを知る学習法です。
アルファベットの音を覚えるため、いわゆるカタカナ英語ではなく、ネイティヴの発音に近くなります。
また、フォニックスのルールに当てはめると、初見でも多くの単語が読めるようになり、それに伴い、英単語のスペルを覚えるスピードも速くなります。
英語の能力向上に様々な効果が期待できる「フォニックス」は、幼少期にぜひおすすめしたい学習法です。
まとめ
世界中のどの国(言語)でも、生まれ育った国の言語を話せない人はいません(文字は書けなくても)。また、数年間その国に滞在すれば、誰でも話せるようになります。
「使えば身につく」それが語学の本質であり、日本で英語を習得するには、英語を使うシーン、英語が必然になるシーンをいかに作り出すかが最大のポイントです。
そもそも、「言葉」は、人と人とのコミュニケーションのために生まれたものです。
文法なんてメチャクチャでも、単語を知らなくても、「話したい」「伝えたい」という気持ちが相手の心を、自分を動かします。
英語でのコミュニケーションの楽しさを知り、「学びたい」気持ちが湧き出せば、勝手に学びだす、それこそが学びの本質であり、日本の英語教育に欠けていたものであると考えます。
2011年、小学校に「外国語活動」 が導入されてから10年、いまひとつ成果が上がらないのは、英語での「ゲームが楽しい」に終始し、「英語でのコミュニケーションが楽しい」に至っていないためだと考えます。「英語でのコミュニケーション」を必然にし、学習者の心に火を点ける「オンライン英会話」が、島国 日本の英語教育を変えてくれることを願っています。
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