小論文の書き方 ~手順とパターン

超重要(一番大切なこと)

◆聞かれていること(テーマ)と論点がずれないように注意!(これがものすごく多い)
難しい言葉や表現は不要!問いに整然と分かりやすく、正しい文字・文法で書ければOK!
・短いセンテンスで、同じ内容の重複やあいまいな表現(何が言いたい?)を避ける
◆知識(テーマごとのポイント)や物事に対する考え方のパターンを身につけておく。

* 課題文がある場合 * 課題文『要約』のポイント *
※きちんと手順を踏んで課題文を要約し、時間を有効に使う。
①まず、「問題文に限定が付いていないか」に注意する。
・「作者の考えをまとめなさい」「~について要約しなさい」といった限定
⇒これを外せば得点にならない。限定は、要約のヒントでもある。 
重要語句や接続詞をチェックしながら、丁寧に(イメージして)読む
・重要語句にアンダーライン(単語や語句程度)をひきながら読む。
段落ごとに要約を作ってみる(メモの段階では超簡単に!)
・段落ごとに一文にまとめ、全体をつなげる(5段落以上ある場合

構成を決める(書き始める前の手順=メモづくり)

※ 以下を簡単に「メモ」し、小論文の構成を決める
①課題(課題文)の「テーマを読み取る」=「要約する」
・出題者が「何をテーマに」、「何を聞こうとしているか」を的確かつ端的に把握する
・テーマ(言葉)のポイント「意義」と「問題点」をつかむ
※「○○と△△について」など、テーマに2つの言葉がある場合、それぞれのポイントと2つの言葉の関係をつかむ(「いい関係」と「悪い関係」)
②思いついた考えや事例を箇条書きにする ⇒ 論文全体の構想(展開)をメモで描く
2の中から、言いたいこと(結論)を決める
※「解決策」や「自分の考え」は、オリジナルでなくていい。賛同することを、別の言葉や例を挙げて言い換えればいい。 文中の言葉からの連想が大切
④結論の妥当性を説明するために必要なパーツ(本論)を決める(探す)
・4のパーツだけで理論展開できるか整理する(いい例を見つけて伸ばせばいい)
⑤4のパーツに自然につなげられる導入(序論)を決める

💡ヒント

* ヒント(書き出しにつまったら…) *
A)客観的事実で始める
「最近、○○○が増えているというニュースをよく耳にする。○○○が増えるというのは、果たしていいことなのだろうか」ってな感じ
B)個人体験で始める
「数か月前、私は○○○で□□が△△△するのを目にした。・・・・・△△△するのは、いいのだろうか」ってな感じ   
C)結論で始める(自分のYes,Noの意見、理由)
「私は、○○の△△△には反対だ。なぜなら・・・・・」ってな感じ

論文を推敲する(基本的パターンを身につける)

 ◆ パターン1:起 ⇒ 承 ⇒ 転 ⇒ 結   
 ※ 課題文(資料・データ)がある場合、「起」が要約になるだけ。
 ①「起」・・・課題文の要約(テーマについての解釈や社会的背景)
 ②「承」・・・問題提起+自分の考え
 ③「転」・・・関連する事例を挙げ、自分の考えを説明
        別の見方(反対意見)も取り上げ、意見に深み(説得力)を持たせる。
 ④「結」・・・自分の考えを「承」とは別の表現でまとめる

 ◆ パターン2:序論 ⇒ 本論 ⇒ 結論 
 ①序論(2につながる書き出し+言いたいことの概要)
 ②本論(言いたいことの根拠となる事例・体験・ニュース)
 ③結論(「自分の意見」=「テーマに対する答え」をまとめる)

 ◆ パターン3:問題提起 ⇒ 意思表示(結論) ⇒ 展開 ⇒ 結論(まとめ)
 ①問題提起「○○○の□□は許されるのだろうか」
 ②意思表示(結論1)「私は、○○○は△△することは好ましくないと考える。」
 ③展 開
 A「確かに、○○○は△△であり・・・ではある。しかし、そのことで□□が・・・になることも事実である。」
  「では、○○○が△△でなかったらどうだろう。○○にとっては大きな影響はないが、□□にとっては・・・である。」
 B「理由は2つある」「ひとつは、□□が・・・になるからだ。確かに、○○○は△△であり……ではあるが、そのことが□□を・・・にしてしまう」 
  「もうひとつは、□□にとっては・・・であるからだ。○○○が△△でなかったとしてもあまり変わりはないが、○○にとっては××という大きな影響がある。」

「もちろん、○○○が△△をするのは・・・だという見方もあるだろう。しかし、果たしてそれが○○の・・・と言えるのだろうか。」

 ④結論2(まとめ) 
 「したがって、○○は☐☐のことを考え△△することは避けるべきだと考える。」

💡ヒント

* ヒント(まとめにつまったら…) *
※ 具体的な提案などでなく、何事にも共通する考え方で大きくまとめる
・「この資料を見て、…であることを初めて知った。現状を知り、大切なことは、私たち一人ひとりが自分のこととして考えることだ。それが、改善に向けた第一歩なのだと思う。」
・「難しい問題であり、すぐに答えは出ない。だからこそ、この問題から目をそらしてはいけないのだと思う。未来を創るのは私達なのだから。」
◆注意◆ 「聞かれている事」に対する「まとめ」になっているか?を常に頭に置く

まとめ ~ ダウンロード用

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【 投稿者紹介 】 
※ 小論文・面接の指導実績
 高校入試(難関進学高推薦入試合格)、大学入試(有名私立大学MARCH合格、国公立大学医学部推薦入試合格、自治医科大学合格)、作文・読書感想文コンクール(上位入賞)、教員採用試験合格など、小論文・面接が課された様々な試験対策指導において多数(高確率)の合格実績があります。小論文が苦手な方に、少しでもお役に立てれば幸いです。 

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